老親と700キロ離れた一人っ子に起きたリアル(莉音)

一人っ子、遠方の両親が同時に倒れた。終末期医療・介護・死後事務・成年後見・「負」動産処分など。精神面や金銭面の話も書いていきます。時々脱線。どなたかの心に届きますように…

「莉音、もういいよ」辛い闘いの終わり

初めまして。莉音(りおん)と申します。どうぞよろしくお願いします。
あの辛かった3年間をやっと振り返る気持ちになりました。
心も身体もボロボロになった闘いが終わってからこんなに時が経っていたとは・・・

つらつらと振り返りながら書いていきます。どなたかの心に届きますように。

あれは冬のある日・・・

「莉音、もういいよ。今までありがとう」
そんな父の声が聞こえた気がした。

胃ろう、気管切開、寝たきりとなった父。話は出来ない。食べられない。何もできない。
療養病床のある入院していた病院の看護師からの電話。
「〇〇さんの呼吸が止まりました」

ああ、ついに来たか・・・
覚悟は出来ていたが、手が震えて、職場への連絡メールが打てない。

ちょうど私の仕事が一区切りついたタイミング。
そんなタイミングまで考えてくれていたのか?

「莉音、もういいよ。3年前、お母さんを一人で看取ってくれてありがとう。
そして莉音の住む街で3年間もお父さんを介護看病してくれて、本当にありがとう。
もう疲れただろう?お父さんはあの世に旅立つよ。あの世でお母さんと仲良くやるよ」

そう、あの日の事は忘れない。父が旅立った日から3年前まで遡ります。
その日から、私の辛すぎる日々が始まったのです。