#24
こんな時に、最初から否定や非難で
きつい口調で追い立てられるのは辛すぎる。
「うちの近所の大病院では、受け入れて貰えないのか?
ほら、今から電話しろ!」と
脅すように言われた。
言うだけでなく、もう彼は
私の両親が住んでいたマンションの部屋にある
固定電話のプッシュホンで
その大病院の番号を押していた。
受話器が私の耳に無理やりくっつけられた。
呼び出し音が鳴っている。
私が状況を手短に説明する。
「こういうことは病院間での交渉となります。
個人の要望は受け付けておりません」
そりゃそうだ。
しかし彼は納得しない。
私は父が入院しているA市の総合病院のソーシャルワーカーに
お手数ですが・・・とお願いしてみた。
B市にある、うちの近所の大病院へ電話して、
そこには父のような患者が長期間入院できる
療養病床は無い事を確認して欲しいと。
電話してもらう。案の定、そのような病床はないとのこと。
医療関係者には常識かもしれないが、
通常、急性期病院には
父のような患者が長期で入院出来る療養病床があるところは
特に同じ建物の中にあるところは非常に少ない。
夫には、ソーシャルワーカーの○○さんに電話で確認してもらった、
と告げて納得してもらう。
他にもやる事は山のようにあるのに
こんなことで感情が負の方向に更に揺さぶられるとは・・・
そんなことより
父の状態が安定した時点で私の住むB市へ搬送
その手段、日程
母の四十九日の法要後
C市の寺を訪れて、納骨をする日程
いかに
A市→B市→C市への移動を効率的に行うか
頭の痛いところであった。