#26
続きです。
Y病院に父が運ばれた。
(病院の名前とアルファベットは無関係です)
私は別室で契約書、誓約書のようなものにサインをしていた。
前の病院と同じような事が書かれていたが・・・
「3か月後には、個室に移る事」
えっ!
こんなの事前の面接で聞いてない。
しかし、しかしだ。ここでこの書類に私がサインしないと、
父は入院できない。
数時間ごとに、気管切開した穴から吸痰したり、
胃ろうで栄養を与えたりしないと、
命が途絶えてしまう。
どうしよう・・・
一旦サインはすることにした。
三か月以上入院させていたら、病院が赤字になるのだろう。
医療の仕組みから考えて、病院経営の観点からも、
仕方のないケースもあるのだろう。
個室といっても1日1万はかかる。
ということは、医療費が
いきなり月に50万弱!
こんなの突然、ポンと払える人って
一体何人いるのか?
看護師に確認したら、
「はい、3か月たったら個室に移って頂きます。
皆さん、それまでに転院先を見つける方が多いです」と
シャーシャーいうではないか!
事前に言えよ!後出しジャンケンである。
遠くの地方都市に住む
親戚の看護師に電話してみた。
「あー、これは都会の病院のやりかたよ。
東京とかでは払える人がいるから」
ここは地方都市である。
事前に面談したY病院の事務長にまずメールしてみた。
この事務長、私の友人と仕事上繋がりがある人でもある。
面談にはその友人も同席していた。
後日、事務長から電話。
「そんな事は、看護師もスタッフも一言も言ってません。
そんなルールはございません」
ふざけないでいただきたい!
他にもこの病院には
本来患者負担ではないものを負担させる、
(医療関係者や診療報酬事務に詳しい方にも確認してもらった)
ベッドサイドの棚を使うだけで一日500円
父の病名などを間違えてカルテに記録、
受付の態度が最悪、などなど
多くの不信感が。
今後、転院先を探す面談でソーシャルワーカーと話すことになったが、
誰も信用できないので、
ボイスレコーダーを持参することにした。
私は地元出身ではないから、
このブラックぶりを知らなかっただけだろうか?
いや、入院させてみないとわからない事が沢山あった。
後で知ったことだが、
医療職の派遣会社でも
「この病院はちょっとね・・・」と評判は芳しくないようだ。
今は、改革がなされていて
良い病院に変わっていることを祈るばかりだが・・・