老親と700キロ離れた一人っ子に起きたリアル(莉音)

一人っ子、遠方の両親が同時に倒れた。終末期医療・介護・死後事務・成年後見・「負」動産処分など。精神面や金銭面の話も書いていきます。時々脱線。どなたかの心に届きますように…

転院を試みたが・・・

#25  

ここで小休止。
父を700キロ離れたB市の病院へどのように搬送したかは
また書くことにする。

さて、父を最初に受け入れてくれた
B市のX病院。
理事長もとても良い方。
看護師さんやソーシャルワーカーの方にも、
よくして頂いた。

本院から少し離れた場所に、
長期で入院できる療養病床もあったので、
ここにお世話になりたかったのだが・・・・

自宅からの遠さに負けた。
自宅からも、職場(パートでしたが)からも
1時間以上かかる。
病院近くまで行くバスは1日数本、
病院から徒歩15分の所にあるバス停に停まるバスは
1時間に4本くらいはあったが、
片道400円、往復800円。
JRも本数が少なく、最寄駅からも徒歩30分。

父には私しかいない、
父が生きていてくれることが
当時、唯一の私の心の支え
だって家に帰れば暴言ばかり吐く人がいたから。

だから、なるべく毎日、
寝たきりで話も出来ない父の元に通い
父に話しかけたり、囲碁YouTubeを見せていた。
なぜか心安らぐ時間であった。

しかし流石に疲れる。
少しでも近い病院へと転院を試みた。

近いと言っても、
自宅からは、バスに乗って1時間ほどはかかっていたが、
容体が急変したときには、夜中でも
自宅からタクシーで駆けつけられない距離ではなかった。
それが利点だった。

ところが、転院した病院、
Y病院とする
(ローマ字と実際の病院名とは関係ありません)

ここで、
まさに父が運ばれて、入院しようとしているときに
信じられない事を言われる。
事前の面接では、全く触れられなかったことが、
後出しジャンケンのように。
そして、それは一種の脅しのようにも感じられた。