老親と700キロ離れた一人っ子に起きたリアル(莉音)

一人っ子、遠方の両親が同時に倒れた。終末期医療・介護・死後事務・成年後見・「負」動産処分など。精神面や金銭面の話も書いていきます。時々脱線。どなたかの心に届きますように…

2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧

温かく心の器が広い人・1

#45 温かく心の器が広い人・1寝たきりの父は12時間弱の搬送に耐えた。 prodigykerokero.hatenablog.com B市のX病院へは、自宅からは遠かったが 出来るだけ毎日通うようにした。医師や看護師、ソーシャルワーカーと話をすること、 事務的なこと、必要な備品…

発達障害との向き合い方:心の傷は一生治らない

#44 これは早く気づくべきだった?ちょっと小休止。 最近、友人Aさんと話していると その方の関わる組織に、 とても高圧的で、 自分だけのおかしな理論を持ち出して 論破しようとする圧力をかけて、攻撃をしてきたり、 人により態度を変える人がいると。別の…

「早く良くなるといいですね」って言わないで

#43 「早くよくなって・・・」って言わないで話しかけても、何も 返事も反応もしてくれない人に ただひたすら話しかける・・・これほど虚しく、悲しい事はない。「廃用という状態ですね もうお家には帰れないでしょう」廃用症候群 転院前に、A市の大病院で…

年金だけで足りたのか?

#42 年金だけで足りるのか?とにかくお金がかかる、かかりすぎる。 葬儀、仏事、介護、寝たきり、施設入居、入院にかかる費用・・・・年金だけで足りるか、足りないか 人によりけりであろう。 年金の額も介護看病にかかる額も違うから。3年間寝たきりだった…

700キロ離れた病院へ、寝たきり患者の搬送が始まる

#41 いよいよ700キロの搬送が朝6時過ぎ、B市からのドライバーと付き添いの看護師が到着。 前日は泊まっていたようだ。 私より年配の看護師さん、 「バイタル教えてください」とテキパキと動いてくださる。 父がストレッチャーで運ばれたのを見送る。 無事に…

本籍地、移したほうがいいのか?

#40 本籍地、移したほうがいいのか?自分の本籍地、住民票がある市町村 親の(配偶者の親含め)本籍地、住民票がある市町村これらは同じですか?すべてが同じとはいかなくても、 「同じ」が多いほうが手続きのわずらわしさが減るかと。 私の場合は、全て異…

一人っ子だけが辛いのか?

#39 一人っ子だけが辛いのか?そんなことはない事は重々承知している。きょうだいが居ても、 妹が動くと、プライドの高い兄から文句が出てくる、 3人、4人きょうだいでも、 長男が幅を利かせている・・・などなど、沢山話を聴かされているからだ。ただ、死…

手元供養でも結構かかったなぁ・・・

#38 手元供養でも結構かかったなぁ・・・葬儀が終わると 「これからのお話がありますので」と 恭しく、別室に呼ばれる。今後の手続きが書かれた冊子。 人が死ぬと108の手続きがあると言われている。 私は、ある法律資格を持っているので ある程度はわかって…

結局お礼はこうしました

#37 「この病院の理事長さんと友人が仕事上の繋がりで親しいようです。 これって、幾らか包むべきなんでしょうか?」「そうねぇ・・・10万くらいは包んだほうがいいかもね」そうなのか?季節は師走 カラカラに乾いた夜風を浴びながら 私はひとり、 帰る主は…

医師に謝礼を渡したほうがいいのか?

#36 医師に謝礼を渡したほうがいいのか? 父の病状が長距離搬送に耐えられるくらい安定するか? 心配だったが、 それよりも、この先どうなるのか? 不安でしょうがなかった。当時無職の夫は A市に引っ越す、などと軽く言い出す始末。 家賃は、B市よりもかな…

両親同時に倒れたことを、どうやってお知らせしたか?

#35 両親同時に倒れたことを、どうやってお知らせしたか?さて、ここで小休止。 両親同時に倒れた場合、そして一方が急死したケース。 喪中のお知らせなど、どうしたのか?私の場合、11月の始めに父倒れる その後すぐ、私がB市に戻ろうとしていた前夜に 母…

心の弱さと攻撃性:ASDとの関連

#34あまりにもひどい言葉を投げかけられて 身も心もボロボロだった。葬儀の時、遠くに住む母のいとこが 「私は、もう退職しているから、 片付けとか手伝いに行けるよ」この言葉に甘える事にした。なぜならば、 「お前のお母さんは、 ボランティアばかりやっ…

他人を非難する事と自己の無力

#33両親の住んでいたマンションは賃貸。 早く空っぽにしないと家賃だけがかかる。母は生前、青少年育成会関係のボランティアや 小中学校のカウンセラー(おそらくボランティア) その他、有償無償のボランティアをやっていた。これらをやりながら、 有償の…

もう、父には隠せなくなりました・・・

#32 父をB市へ搬送する日程が決まった時、 父にどうしても伝えないといけない事がありました。母の死です。 1か月前に、同じ病院のCCUで亡くなったのです。母は、父が倒れてから5日後に 心臓を押さえて、苦しみながら倒れました。 私の誕生日の夜、 翌日に…

一体、幾らかかったのか?介護タクシー長距離

#31 この記事#30の続きです。 prodigykerokero.hatenablog.comう~ん・・・ どちらにしても、父の身体の負担は大きいと感じた。 こういう時、重病人を効率的に運び出せるルートが駅構内にあるのだろうか?こんな話をSさんとしていると、介護タクシーの移動…

寝たきり患者の長距離搬送についての医療相談

#30ちょっと小休止。 700キロ離れた病院への搬送、 それも半身まひの寝たきりで、数時間ごとに吸痰が必要 当時はまだ胃ろうはしてなかったので、 鼻からの栄養・・・急変したらどうする?それ以前に父の容体が 長距離搬送に耐えられる状態まで 安定するのか…

涙と祈り

#29#27の続きです。 prodigykerokero.hatenablog.com 悲劇の連鎖 - 父の病気、母の死、そして納骨の旅 - 老親と700キロ離れた一人っ子に起きたリアル(莉音) (hatenablog.com)あらかじめソーシャルワーカーのSさんには、 12/15にC市へ納骨に行きますと告げ…

病院に強く言わなかった訳

#28月に50万、ずっと払えますか? - 老親と700キロ離れた一人っ子に起きたリアル(莉音) (hatenablog.com) prodigykerokero.hatenablog.comこれに関して。 厚労省の通達を根拠にして抗議するという手もあるよと 友人からアドバイス頂いた。少し話は逸れるが…

悲劇の連鎖 - 父の病気、母の死、そして納骨の旅

#27困難な状況下での病院交渉 - 老親と700キロ離れた一人っ子に起きたリアル(莉音) (hatenablog.com) prodigykerokero.hatenablog.comこのブログの続きです。A市に住んでいた両親。 父が倒れたのが、ある年の11月1日。 母が倒れたのが、11月5日夜。私がB…

月に50万、ずっと払えますか?

#26 続きです。Y病院に父が運ばれた。 (病院の名前とアルファベットは無関係です) 私は別室で契約書、誓約書のようなものにサインをしていた。前の病院と同じような事が書かれていたが・・・「3か月後には、個室に移る事」えっ! こんなの事前の面接で聞い…

転院を試みたが・・・

#25 ここで小休止。 父を700キロ離れたB市の病院へどのように搬送したかは また書くことにする。さて、父を最初に受け入れてくれた B市のX病院。 理事長もとても良い方。 看護師さんやソーシャルワーカーの方にも、 よくして頂いた。本院から少し離れた場所…

困難な状況下での病院交渉

#24こんな時に、最初から否定や非難で きつい口調で追い立てられるのは辛すぎる。「うちの近所の大病院では、受け入れて貰えないのか? ほら、今から電話しろ!」と 脅すように言われた。言うだけでなく、もう彼は 私の両親が住んでいたマンションの部屋に…

大病院では無理?

#2311月初めに父が倒れたとの知らせで 700キロ離れたA市に駆けつけた。 父が死ぬのだと思って。しかし、母が急死してしまった。 私の誕生日の夜、 私がB市へ戻ろうとしていた前夜に倒れて。その後、 父はまだ寝たきり、半身まひ。 意識は戻ったが話は出来な…

母の植物に寄り添う音~優しさと思い出 #感動

#22朝方、亡き母の夢を見た。 あっ、今日は母が生きていたら89歳の誕生日だ。さて、母の死後、再び親の住んでいたA市のマンションに戻った。 主の居ないマンションに戻る事程 さみしい事はない。朝起きると、まずベランダで母が育てていた植物に水をやる。 …

介護の現実:病院選びと搬送の壁

#21病院の種類って医療関係者以外には案外知られていないものだ。私の住むB市で用事を済ませたあと、 またA市の親のマンションに戻った。 母の葬儀からもう10日が経っていた。手帳によると、午前中にB市を出て、 A市には午後3時前に着いた。 その足で年金事…

心理的安全性のある友人たちのサポート

母の葬儀から8日後、 どうしてもやることがあり、自宅のあるB市に戻った。 もう既に精神的にも肉体的にも限界であったが・・・母の死後事務をやる人 父の面倒を看る人 親の住むマンションの後始末をする人は私しかいない、この気持ちのみで生きていた。友人…

手帳に記された6日間

108の手続きが既に始まっていた。手帳を見ると 葬儀から2日後に年金事務所へ3日後に、葬儀場に重たいお骨を取りに行き、 その後、仏具屋へ、 そのあと父に靴を届ける、とあった。 当時は、まだ父の回復を信じていたのだ。お骨はもっと早く取りに行きたかった…

人が死んだら108の手続き

人が死んだら108の手続き、やる事があると言われている。私は、父が倒れたとの知らせで700キロ離れたA市へ向かった。 実際は、母が急死してしまったけど。その時は、父が死ぬのだ・・・と思い、 新幹線で泣きながらこの本を広げていた。 内容は頭に入ってこ…

骨壺、重くて運べない

ここで小休止。 骨壺、軽く小さくならないだろうか。 または大きさを選べないだろうか。世の中、高齢化を通り越して、超高齢社会。 遺族だって高齢化。また、力持ちの遺族が居るとは限らない。母の骨壺。 大きくて、重たくて、私では運べなかった。 少し持っ…

母の死を知らない父

翌日は告別式。 泣いてばかりはいられない。 喪主としてしっかり挨拶しなくては、母に笑われる。「母の話をさせてください・・・」若いころ、非常に優秀な教員だったこと、 母にとっては、あのままC市に居たほうが、 教員として素晴らしいキャリアが積めてい…