老親と700キロ離れた一人っ子に起きたリアル(莉音)

一人っ子、遠方の両親が同時に倒れた。終末期医療・介護・死後事務・成年後見・「負」動産処分など。精神面や金銭面の話も書いていきます。時々脱線。どなたかの心に届きますように…

言葉の持つ重み…弁護士の発言より・1

#108 言葉の持つ重み…弁護士の発言より・1

そうか!それならばこの弁護士を
充分に「利用」させてもらおう!と
私は決意したのであった

…と一つ前のブログで書いた
prodigykerokero.hatenablog.com


家裁からの提案を拡大解釈したものだったが
ちょっとこれはまたの機会に記したい

その前に
家裁が「この人ならば文句ないだろう」と
選任した専門職後見人の弁護士
財産管理、つまりお金の管理担当とのやり取りを
もう少し書いてみたい

弁護士事務所に行く日が来た

もちろん通帳はじめ
様々な証明書、資料を持参してのことである

まだ私は、専門職後見人が就くことに
納得が出来ず、怒りも続いていた

思わず、その詳細をこの弁護士に話してしまう

「不正はしないですよね?」
「父に関する支出を、制限することはないですよね」
などと、念には念を入れてしつこく確認してしまった

弁護士いわく
「通帳はいつでもお見せしますよ。
どんな管理をしているか、いつでも開示しますよ」

弁護士は怖い・・・というイメージを持っていた
だって、合法的に「喧嘩が」出来る人

しかしこの弁護士は
外見もだが、とても優しく穏やかな感じ
男性は人の話を
共感をしながら聴くことが苦手だと
一般的には言われているが

また経験上その通りだと実感しているが
この人はそうではなかった

私の家裁に対する文句にも
真っすぐに耳を傾けてくださった

「僕も、今回の件は疑問なんですよ
なぜこのケースに専門職の後見人が
就く必要があるんでしょうね」

この弁護士もおかしいと思ったようだ

私が家裁に照会カードで
A4の用紙3枚にわたって
「ここがおかしい!」と意見を伝えたのは
あながち間違いではなかったようだ

父のようなケースに
もう一人、財産管理の専門職後見人が就くことに対して
この弁護士も疑問を抱いたらしい

私も家裁に対して要らぬ疑いをかけたりもした
(この「疑い」の内容はとてもここには書けません)

「家裁は僕たち弁護士が理由を尋ねても
一切教えてくれないんです
家裁はブラックボックスです」

まだまだこの弁護士に通帳を渡すことに
そして弁護士に
報酬が発生する事に納得できない私

しかし、彼のある言葉から
この人は大丈夫に違いないと確信した

私が、一般論として
被後見人=本人(つまりこの場合は父)に関する支出について
厳しく制限される例を幾つが挙げて

「このような事は、しませんよね」と念を押すと

「僕は、僕が後見人に就いたことにより
ご本人の生活が変わるような事はしたくないです」

ホッとした

私が世間の酷い実例を出しただけでなく
父に関する具体例を出して

例えば
父には、このような出費も必要ですよ、なぜならば・・・と
説明したからかも知れないが

なかなかここまでの
本人の生活にまで配慮するような言葉が
出てくる人は少ないのではないか

この人なら、不当に出費を制限するような事はしないだろうと
思っていたら
更に、感動的な事を告げられたのである

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