老親と700キロ離れた一人っ子に起きたリアル(莉音)

一人っ子、遠方の両親が同時に倒れた。終末期医療・介護・死後事務・成年後見・「負」動産処分など。精神面や金銭面の話も書いていきます。時々脱線。どなたかの心に届きますように…

2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧

供花で無職がバレていた?

#62 供花で無職がバレていた?父の妹が亡くなったとき その長男から連絡があった そして「お花はどうしますか?」と 彼とは50年以上連絡をとってない 音信不通だったどうしますか?と言われたら 「では1万円のを手配して」というしかない 父は寝たきりで葬…

父が命懸けで「行くな!」と教えてくれた

#61 父が命懸けで「行くな!」と教えてくれた「介護は親が最後に命を懸けてやる子育て」 こんな言葉を聞いたことがあるある日、父の主治医から電話が「炎症の度合いを表す値が 物凄く高い。重症の肺炎です 何が起こるかわかりません 何かあればすぐに電話し…

療養病床は儲からない?・3

#60 療養病床は儲からない?・3つづきです prodigykerokero.hatenablog.com 右手の人差し指が曲がったままで動かない ばね指、指の腱鞘炎のようなものらしい PCは、打てない事もないが 痛みが走る スマホを触っても痛い 箸やペンは持てない手術をすることに…

療養病床は儲からない?・2

#59 療養病床は儲からない?・2つづきです prodigykerokero.hatenablog.com父のような医療依存度の高い患者は 特養には入れないよって急性期の病床を経て 療養病床へと移らないといけないわけだがこの療養病床にも 長期で入院できる病院 3か月で転院しない…

療養病床は儲からない?・1

#58 療養病床は儲からない?・1胃ろう、気管切開、半身まひ、話は出来ない・・・ 寝たきりの父の介護看病をするまで 病院に「種類」があるとは よくわかっていなかった配偶者には、私が 急性期の総合病院では父のような患者は 受け入れて貰えない理由も説明…

寛容さを考える・最期まで寄り添ってくれた看護師さん・2

#57 寛容さを考える・最期まで寄り添ってくれた看護師さん・2prodigykerokero.hatenablog.com つづきです眼を真っ赤にして泣きながら 看護師さんに 「すみません」と言われたのはきっと 「私が早く連絡していれば、一人娘のお嬢様が 看取る事ができたのに・…

辻褄が合わない会話をする人や「東大話法」で論破しようとする人・2

つづきです prodigykerokero.hatenablog.comこの傾向が強い人 日常生活にも潜んでいます。 どうやらこのようなアスペルガー傾向が強い人は優しい人を見つけるのが上手 と、カサンドラ症候群に陥っている女性から聞きました。 なるほどなぁ・・・またこの傾向…

辻褄が合わない会話をする人や「東大話法」で論破しようとする人・1

#55 辻褄が合わない会話をする人や「東大話法」で論破しようとする人・1ちょっと小休止。 看護師さんとのやり取りを思い出していたら 配偶者のASDっぽい思考回路での返答を 思い出してしまった。あれは母が心臓を押さえて倒れて 大きな病院のCCUに運ばれたと…

寛容さを考える・最期まで寄り添ってくれた看護師さん 1

#54 寛容さを考える・最期まで寄り添ってくれた看護師さん 1前回のつづきです。 私の初回のブログの話、父を看取った日のお話です。 prodigykerokero.hatenablog.com 「あのぉ・・・何時にこちらに来られますか?」と 遠慮がちに看護師さんに聞かれる。ああ…

看護師さんを見たらどんな病院か、わかる?

#53 看護師さんを見たらどんな病院か、わかる?最初に両親が運ばれたA市の総合病院 そこで母は息をひきとった。父を介護タクシーで搬送する日の朝 事情を知る看護師さんが 涙を流す私の背中を優しく トントンしてくれた。父が次に搬送されたのは 700キロ離…

アレが必要なの?ごみを処分するのに

#52 え!アレが必要とは!ごみを捨てるのに続きです prodigykerokero.hatenablog.com 遺品整理業者を呼ぶ前に あまりにも物が多かったので 整理する必要があった。捨てる事もだが 捨てたくないものを残す作業も。ごみはマンションのごみ置き場では とても納…

え!ごみを捨てるのにアレが必要だなんて

#51 え!ゴミを捨てるのにアレが必要とは?家具など、大きいものも処分してくれる そして、家を空っぽにしてくれる 遺品整理業者を呼ぶ前に やることが沢山あった。prodigykerokero.hatenablog.com印鑑や通帳といった貴重品は なんとか探し出した。アルバム…

老老介護は綱渡り

#50 老老介護の恐ろしさちょっと小休止。 老々介護について書いてみたくなった。高齢の夫が妻を、 高齢の妻が夫を介護、介助するケースである。周りを見ると 妻が夫を介助、介護しているケースが多いように思う。 夫が妻を、よりも。また、「妻には逆らわな…

リアルな支えの意義

#49 やっぱりリアルでしか、限界時の心は満たされないのかもしれない一番見せたくないところを見せないといけないのが 「家族」なのではないか。いや、血のつながりはないけど 縁あって「家族」となったら 見ざるを得ないのが家族ではないだろうか。それを見…

親の住まいの後始末と心の整理

#48 心の傷口に塩を塗られながらも・・・とにかくやる事が次々にやってくるのだ。 人が死ぬと108の手続きがあると言われている。 私は全て一人で背負う事はわかっていた。だから、そのような事に関する書籍も購入して 備えることはしていた。親がこうなる前…

温かく心の器が広い人・3

#47 温かく心の器が広い人・3数日後、なんと 父は窓際に移る事が出来たんです。 寝たきりの態勢で、 どこまで外の景色が視界に入るかは わかりません。しかし、大きな窓から 自然の光を感じられることで 父の廃用症候群の進行度合いが 少しでもゆっくり進む…

温かく心の器が広い人・2

#46 温かく心の器が広い人・2X病院の窓からは、 遠くに海と島が見えた。 父にも見せたいと思った。父は大部屋の通路側のベッド。「父の脳に少しでも刺激を与えたいので、 できれば窓側のベッドに移動したいのですが・・・」看護師さんに頼んだが、勿論だめ…