老親と700キロ離れた一人っ子に起きたリアル(莉音)

一人っ子、遠方の両親が同時に倒れた。終末期医療・介護・死後事務・成年後見・「負」動産処分など。精神面や金銭面の話も書いていきます。時々脱線。どなたかの心に届きますように…

病院

療養病床は儲からない?・3

#60 療養病床は儲からない?・3つづきです prodigykerokero.hatenablog.com 右手の人差し指が曲がったままで動かない ばね指、指の腱鞘炎のようなものらしい PCは、打てない事もないが 痛みが走る スマホを触っても痛い 箸やペンは持てない手術をすることに…

療養病床は儲からない?・2

#59 療養病床は儲からない?・2つづきです prodigykerokero.hatenablog.com父のような医療依存度の高い患者は 特養には入れないよって急性期の病床を経て 療養病床へと移らないといけないわけだがこの療養病床にも 長期で入院できる病院 3か月で転院しない…

療養病床は儲からない?・1

#58 療養病床は儲からない?・1胃ろう、気管切開、半身まひ、話は出来ない・・・ 寝たきりの父の介護看病をするまで 病院に「種類」があるとは よくわかっていなかった配偶者には、私が 急性期の総合病院では父のような患者は 受け入れて貰えない理由も説明…

寛容さを考える・最期まで寄り添ってくれた看護師さん・2

#57 寛容さを考える・最期まで寄り添ってくれた看護師さん・2prodigykerokero.hatenablog.com つづきです眼を真っ赤にして泣きながら 看護師さんに 「すみません」と言われたのはきっと 「私が早く連絡していれば、一人娘のお嬢様が 看取る事ができたのに・…

寛容さを考える・最期まで寄り添ってくれた看護師さん 1

#54 寛容さを考える・最期まで寄り添ってくれた看護師さん 1前回のつづきです。 私の初回のブログの話、父を看取った日のお話です。 prodigykerokero.hatenablog.com 「あのぉ・・・何時にこちらに来られますか?」と 遠慮がちに看護師さんに聞かれる。ああ…

看護師さんを見たらどんな病院か、わかる?

#53 看護師さんを見たらどんな病院か、わかる?最初に両親が運ばれたA市の総合病院 そこで母は息をひきとった。父を介護タクシーで搬送する日の朝 事情を知る看護師さんが 涙を流す私の背中を優しく トントンしてくれた。父が次に搬送されたのは 700キロ離…

温かく心の器が広い人・1

#45 温かく心の器が広い人・1寝たきりの父は12時間弱の搬送に耐えた。 prodigykerokero.hatenablog.com B市のX病院へは、自宅からは遠かったが 出来るだけ毎日通うようにした。医師や看護師、ソーシャルワーカーと話をすること、 事務的なこと、必要な備品…

700キロ離れた病院へ、寝たきり患者の搬送が始まる

#41 いよいよ700キロの搬送が朝6時過ぎ、B市からのドライバーと付き添いの看護師が到着。 前日は泊まっていたようだ。 私より年配の看護師さん、 「バイタル教えてください」とテキパキと動いてくださる。 父がストレッチャーで運ばれたのを見送る。 無事に…

結局お礼はこうしました

#37 「この病院の理事長さんと友人が仕事上の繋がりで親しいようです。 これって、幾らか包むべきなんでしょうか?」「そうねぇ・・・10万くらいは包んだほうがいいかもね」そうなのか?季節は師走 カラカラに乾いた夜風を浴びながら 私はひとり、 帰る主は…

医師に謝礼を渡したほうがいいのか?

#36 医師に謝礼を渡したほうがいいのか? 父の病状が長距離搬送に耐えられるくらい安定するか? 心配だったが、 それよりも、この先どうなるのか? 不安でしょうがなかった。当時無職の夫は A市に引っ越す、などと軽く言い出す始末。 家賃は、B市よりもかな…

病院に強く言わなかった訳

#28月に50万、ずっと払えますか? - 老親と700キロ離れた一人っ子に起きたリアル(莉音) (hatenablog.com) prodigykerokero.hatenablog.comこれに関して。 厚労省の通達を根拠にして抗議するという手もあるよと 友人からアドバイス頂いた。少し話は逸れるが…

月に50万、ずっと払えますか?

#26 続きです。Y病院に父が運ばれた。 (病院の名前とアルファベットは無関係です) 私は別室で契約書、誓約書のようなものにサインをしていた。前の病院と同じような事が書かれていたが・・・「3か月後には、個室に移る事」えっ! こんなの事前の面接で聞い…

転院を試みたが・・・

#25 ここで小休止。 父を700キロ離れたB市の病院へどのように搬送したかは また書くことにする。さて、父を最初に受け入れてくれた B市のX病院。 理事長もとても良い方。 看護師さんやソーシャルワーカーの方にも、 よくして頂いた。本院から少し離れた場所…

困難な状況下での病院交渉

#24こんな時に、最初から否定や非難で きつい口調で追い立てられるのは辛すぎる。「うちの近所の大病院では、受け入れて貰えないのか? ほら、今から電話しろ!」と 脅すように言われた。言うだけでなく、もう彼は 私の両親が住んでいたマンションの部屋に…

大病院では無理?

#2311月初めに父が倒れたとの知らせで 700キロ離れたA市に駆けつけた。 父が死ぬのだと思って。しかし、母が急死してしまった。 私の誕生日の夜、 私がB市へ戻ろうとしていた前夜に倒れて。その後、 父はまだ寝たきり、半身まひ。 意識は戻ったが話は出来な…

介護の現実:病院選びと搬送の壁

#21病院の種類って医療関係者以外には案外知られていないものだ。私の住むB市で用事を済ませたあと、 またA市の親のマンションに戻った。 母の葬儀からもう10日が経っていた。手帳によると、午前中にB市を出て、 A市には午後3時前に着いた。 その足で年金事…

悲壮な選択

医師二人が名乗る。 いきなり病状説明から入らないのも、待機していた家族などを落ち着かせるためでもあるのだろう。「大動脈解離です」 心タンポナーゼ、~~型の・・・と医学用語が出てくる。必死でメモをとる。「よく芸能人とかで居ますね。働き盛りの人…

驚愕の深夜救急

この日は私の誕生日でした。 でもお祝いムードなんて勿論ありません。 明日、とりあえず私の住むB市に戻って、しばらく仕事を休めるようにしないと・・・ などと考えながらお風呂に入る支度をしていた私。すると・・・「莉音、莉音、来て、来て、心臓が苦し…

不安と選択の間

「お父さんがマンションの入口でバタッと倒れたの」 A市に住む母からの連絡。 「今回は様子がおかしいからすぐに来て」 私が住むB市から、翌朝一番の電車で駆けつけて昼前にA市の病院に到着。母は前の晩、夕方から深夜までこの病院の救急外来の控室に居た…