老親と700キロ離れた一人っ子に起きたリアル(莉音)

一人っ子、遠方の両親が同時に倒れた。終末期医療・介護・死後事務・成年後見・「負」動産処分など。精神面や金銭面の話も書いていきます。時々脱線。どなたかの心に届きますように…

えぇっ!戒名ってそうなの?

ここで小休止。
戒名(浄土真宗では法名)について驚きの事実が!

「戒名を付けてもらった寺に納骨しないとダメです!」
葬儀社の人はこう言い放った。

葬儀は両親が住んでいたところであり、私が育った土地でもあるA市。
葬儀社には宗派を伝えて、近くの寺から僧侶に来てもらうように頼むことになる。
特にA市の特定の寺の檀家などではないので。

来ていただいた僧侶に母の人となりなどをお話しして
戒名を付けて頂き、お経をあげてもらう。

ここまではいい。

「納骨はC市の寺にします」

C市というのは、私が生まれた土地、そして母の出身地。
父方とはあまり縁がなく、私は母方の寺しか知らなかった。
この寺の納骨堂に母方の祖父母が眠っている。
同じところに納めたいと思った。

「それならC市の寺に戒名を付けてもらわないといけません。
それか、戒名をつけてもらった、こちらA市の寺に納骨しないといけません」

C市は、A市からは1000キロ以上離れている。
ゆうパックでお骨を送れば納骨は出来ると言われた。

「C市の寺からは、こちらで戒名を付けてもらっても、納骨は出来ると言われています。
では、いま、もう一度、寺に確認してみますね」

C市の寺に、葬儀社のスタッフの目の前で電話をかける。

やっぱり出来るではないか!
葬儀社の人の怪訝な顔が忘れられない。

後で知った事だが、C市の寺では、生前に法名を付けてもらう事が可能。
実際、親族でそのようにしている人がいた。

それなら、葬儀をどこでしようとも、どこの寺の僧侶を呼ぼうとも
葬儀社にこのように言われても大丈夫なのだろうか?

いやいや葬儀のお経も納骨する寺の僧侶に、とか言い出すのか?
もしそうならば、
1000キロ離れた寺から呼ばないといけないのかなぁ・・・