老親と700キロ離れた一人っ子に起きたリアル(莉音)

一人っ子、遠方の両親が同時に倒れた。終末期医療・介護・死後事務・成年後見・「負」動産処分など。精神面や金銭面の話も書いていきます。時々脱線。どなたかの心に届きますように…

一体、幾らかかったのか?介護タクシー長距離

#31 

この記事#30の続きです。
prodigykerokero.hatenablog.com

う~ん・・・
どちらにしても、父の身体の負担は大きいと感じた。
こういう時、重病人を効率的に運び出せるルートが駅構内にあるのだろうか?

こんな話をSさんとしていると、

介護タクシーの移動を考えてはどうか?と提案される。

ドライバーと看護師が同乗。
およそ12時間の移動。
患者を別の車両に移し替えることがないので、
身体の負担は一番少ないとのことだった。

父の身体の負担が軽い事が一番である。
見積もりをとった。

A市の業者は、基本料金が60万ほど。
B市の業者は、基本料金が35万ほど。
そこにプライベート看護師の代金やその他加算される。

父の搬送先のB市の業者にする。
(結局40~50万かかった記憶)

12/13早朝、両親の住んでいたマンションに滞在していた私は、
タクシーを朝5時15分に呼ぶ。
この時のタクシー運転手の奥様も、
ここから1000キロくらい離れたお父様の介護をしているので、
月に数回は帰省しているという話をしてくださる。

朝6時過ぎ、B市からのドライバーと付き添いの看護師が到着。
前日は泊まっていたようだ。
私より年配の看護師さん、
「バイタル教えてください」とテキパキと動いてくださる。

父がストレッチャーで運ばれたのを見送る。
無事に到着してくれよ・・・と祈りながら。

病棟の看護師さんに
「ありがとうございました。私は、母の事もあって・・・」と
思わず泣き崩れる。

まさか、この病院のCCUで
今にも命の灯が消えそうな母の所を訪れ、
そのあとで、意識が戻らぬ脳外科病棟の父の所に行く日々が
続くとは思わなかったから。

看護師さん、私の背中をトントンとしてくださった。
こういう寄り添いが出来る人って素敵ですね。

私は、JRで新幹線の駅へ向かった。
早朝の在来線、
既に通勤通学の人々で
座席には座れなかった。