「一人っ子が一番辛いのは、
親の死に一人で向き合わないといけないことだよ」
人生の先輩に言われた言葉、その通りだった。
母の急逝、意識の戻らぬ父、そして夫の暴言・・・
これらに一人で向き合わないといけなかった。
一番近い人に、一番寄り添って欲しい人に、
寄り添ってもらえない悲しさ、
そして寂しさ。
相手が感情を見せると、
その人の限界が見えたと勘違いして、攻撃してくる・・・
そんなタイプの人間が世の中にはいる。
こんな時、感情を見せないなんて絶対に出来ない。
泣かないなんて絶対に出来ない。
急に、ほんとに突然、
両親同時に倒れて、
どちらとも話が出来なくなったのだから。
しかも一人がこの世から居なくなり、
一人は命の行方が全くわからない。
お金もどれだけかかるかわからない。
これから先、私はどうしたらいいのかもわからない。
仕事を辞めて、こちらに引っ越して父の看病?
一般論ではあるが、特に男性は、
仕事で活躍の場を失ったり、
失業中で社会での居場所がないと、
プライベートで近い人間、
特に自分より弱いと思っている人間に
その不満をぶつける。
つまり些細な事にも攻撃的になる。
それが「あんたが悪い」「なに泣いてるんだ!」
「おまえは、何で~できないんだ」等という
相手を否定、非難するだけの暴言になる。
その暴言、
実は、
言っている本人に向けられているものだということを
書籍から学んだ。納得。
更に、Oさんはじめ母のボランティア仲間の人たちに
「あなたが莉音ちゃんを支えるんだよ、いいね」と
何度も言われたことで、反発心が働いたのかもしれない。
そういうあまのじゃく的な人って居る。
こんなタイプの人には、
真心や温かい言葉も全く響かない。
怒りを抑えるには、相手の事を可哀そうな人だと思えばいいと聞いた。
Oさんからも、当時そう言われた。
お通夜が始まった。
涙を拭いて、しっかり対応しなくては。