老親と700キロ離れた一人っ子に起きたリアル(莉音)

一人っ子、遠方の両親が同時に倒れた。終末期医療・介護・死後事務・成年後見・「負」動産処分など。精神面や金銭面の話も書いていきます。時々脱線。どなたかの心に届きますように…

雑感

えぇっ!戒名ってそうなの?

ここで小休止。 戒名(浄土真宗では法名)について驚きの事実が!「戒名を付けてもらった寺に納骨しないとダメです!」 葬儀社の人はこう言い放った。葬儀は両親が住んでいたところであり、私が育った土地でもあるA市。 葬儀社には宗派を伝えて、近くの寺か…

感謝の最期

人ってこんなにあっけなく死んでしまうんだ・・・病院に着いた。夜の11時頃だったと思う。CCUの病室で立ち尽くす私に、 「手を握ってあげてください」と看護師さんが声を掛ける。母には何と声をかけたらいいのか・・・ そうだ、人生の先輩女性が、 お母さま…

心配と分岐点

ただ、パートナーが失業中だったので、休みやすかったのは不幸中の幸い。 おかげで、私の喪服や着替えを持ってきてもらう事ができたことには感謝したい。母がいよいよ危ないとの電話を受けて、両親が入院している病院に一緒に行く。 父の意識はまだ戻らない…

器の大きさ

今回のブログは、この話 喪失と孤独 - 老親と700キロ離れた一人っ子に起きたリアル(莉音) (hatenablog.com) prodigykerokero.hatenablog.com「喪失と孤独」の続きです。こんな時だから、「批判も批評もしないで欲しい」と言ったのに、それなのに・・・「な…

喪失と孤独

両親が二人で暮らしていた小さなマンション。もうこの部屋の主は永遠に帰ってくることはないのだ。 生活の香りがまだ漂っているのに、父の匂い、母の匂いがするのに 湯呑も茶碗もそのままなのに ベランダの植物も生きているのに この部屋の主はもう戻らない…

悲しみを超える新たな始まり

手術はしないことにした。 ・・・・・お父さんが私をここに呼んだんだ、お母さんの最期を看取りなさいと。もし私がB市に戻ったあとで母が倒れたら、 母が倒れるのが一日でも遅かったら・・・・ 母は孤独死するしかなかった。マンションの一室で。父があの日…

「莉音、もういいよ」辛い闘いの終わり

初めまして。莉音(りおん)と申します。どうぞよろしくお願いします。 あの辛かった3年間をやっと振り返る気持ちになりました。 心も身体もボロボロになった闘いが終わってからこんなに時が経っていたとは・・・つらつらと振り返りながら書いていきます。ど…