老親と700キロ離れた一人っ子に起きたリアル(莉音)

一人っ子、遠方の両親が同時に倒れた。終末期医療・介護・死後事務・成年後見・「負」動産処分など。精神面や金銭面の話も書いていきます。時々脱線。どなたかの心に届きますように…

命の決断:家族に託された重責

#67 命の決断

終末期医療の病棟では
意思表示が出来ない本人に代わって
家族が
命の決断をしないといけないケースも多いと思う

父がB市で最初に搬送されたX病院では
電話で尋ねられた

その当時は

母の死後事務
父の搬送
父の成年後見人になる手続き
A市で両親が住んでいたマンションの処分
その前に部屋の片づけ、遺品整理・・・

A市とB市、700キロの往復をしながらの手続き
C市への母の納骨やそこにある「負」動産の処分

他にも吐き気がするほどやる事が沢山

人が死んだら108の手続きがあると言われている
更に配偶者の暴言への対応
精神的に参っていた
心も身体も全く余裕がない状態

そんなとき、電話で
「人工呼吸は?」
「心臓マッサージは?」と尋ねられた

特に深い考えもなく
「お願いします」と答えてしまった

次に搬送されたY病院
ここは「3か月で個室に移れ」と
入院後に脅してきた病院

本来は患者負担ではないものを負担させたり
受付の対応も悪かったり(複数名の証言あり)

看護師派遣会社での評判も悪いという
ブラックな病院
prodigykerokero.hatenablog.com


ベテラン看護師が一言
「うちでは人工呼吸はやらないんです。
そういう状況になった時に
人工呼吸器の使い方を知っている
医師が居るとは限りませんので」

問答無用で「やりませんよ」と

これらの処置は
特に心臓マッサージは
高齢者にとっては
かなり身体に負担がかかり苦しいものだということを
知り合いの医師に尋ねて初めて知った

また高齢者の場合は
助かる可能性も低いと

人の命の決断をするのは
とても苦しい、辛い
そんな言葉ではとても表現しきれない感情が渦巻く

胃ろうや気管切開をするときもそうだった

終末期の病棟では
家族に終末期医療の選択を迫るのは
日常茶飯事のことなので
そこまで丁寧に説明をする時間も手間も
かけられないのだろう

ところが
父が最後にお世話になったZ病院
こちらの病院はスタッフの対応がよいだけでなく

終末期医療の説明も丁寧でわかりやすい

更に命の決断をしなければいけない
家族への対応

非常に些細なことなのだが
とても配慮が行き届いているなと感じる
ちょっと感動した出来事があったのである

つづく

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