老親と700キロ離れた一人っ子に起きたリアル(莉音)

一人っ子、遠方の両親が同時に倒れた。終末期医療・介護・死後事務・成年後見・「負」動産処分など。精神面や金銭面の話も書いていきます。時々脱線。どなたかの心に届きますように…

看護師さんを見たらどんな病院か、わかる?

#53 看護師さんを見たらどんな病院か、わかる?

最初に両親が運ばれたA市の総合病院
そこで母は息をひきとった。

父を介護タクシーで搬送する日の朝
事情を知る看護師さんが
涙を流す私の背中を優しく
トントンしてくれた。

父が次に搬送されたのは
700キロ離れた私の住むB市郊外の中規模の個人病院X病院
そこからX病院の療養病棟
(本院から数百メートル離れている、古い建物)

X病院が自宅から遠かったので、
そこよりは近くにある病院ということで転院した
中規模の個人病院Y病院

ここは受付や看護師の対応も良くなく、
また本来は患者で負担すべきでないものも患者負担。
色々とブラックでしたけどね。
入院後に「3か月で個室に移れ」と脅された病院です。

看護師さんの派遣会社でも評判が悪い病院だと後で知りました。

父が息をひきとったのは
次に移ったZ病院、個人病院ですが
X病院よりも規模は小さいです。

自宅からは自転車で30分。
公共交通機関を使うとバス2本乗り継ぎで1時間弱。

建物は古く
地元では昔からある病院として有名なようですが
地元民ではない私はノーマークでした。

整形外科病院なのに
父のような
医療依存度が高く
特養には入れない寝たきりの患者を
長期で入院させてくれる療養病床もあるという事は
地元の人にもあまり知られていなかったようです。

これらの病院、それぞれ看護師さんの対応
親切度合いが違う気がしました。

看護師さんといえば、
「いもちゃんの日記」に私の質問が取り上げられました。
oimo-chan.hatenablog.com

質問にお答え頂きありがとうございました!

組織って、不思議と
雰囲気、風土がありますよね。
リーダーに左右されることもあれば
組織のルールや仕組みで違ってくることもあるように思います。

父が最後にお世話になったZ病院
設備は古くて不便な事もありましたが
看護師さんの対応がとても良かったのです。

母の納骨をした遠くのC市から
新幹線に乗って日帰りで
父の見舞いに来てくれた

母の従姉妹で元看護師のMさん。
総合病院に定年まで勤めあげた方です。

「この病院は、受付の対応もいいし、
建物は古いけど、雰囲気が明るい」と。

見る人がみれば、素人にはわからないところも
わかるのでしょう。

最初に父がストレッチャーに載せられて
この病院に運ばれてきたとき
診察室の外で診察を待っていました。

「お父さん、後で目やにを拭こうね」

いつも父の目やにを
顔を拭くためのウエットティッシュ
私が拭いてあげていました。

すると
ササっと、看護師さんが
ガーゼで父の目やにを拭いてくれたのです。

私は大きな声では言ってませんよ。
ささやくような声で父に話しかけたのです。
患者や患者家族の言動をよく観察しているんだなと
感激したものです。

実は、この病院で
私はばね指の手術もしたのです。
手術室に付いた2人の看護師さんは
「私、この器具の使い方、よくわからないのよねー」なんて
明るく会話しており
「大丈夫か」と思ったものですが
手術後の対応はよかったです。

この病院のみなさまの素晴らしさ
終末期医療の決断について
家族への説明が他の病院とは違いました。
家族に寄り添った対応、説明の仕方でした。
このことは、いつか書きたいと思います。

それよりも
父が息をひきとった時の
看護師さんたちの対応がとてもよかったのです。

夕刻、病院に駆け付けた私に
「すみません」と何度も謝る看護師さん。
私はなぜ謝られているのか
その時は
父が亡くなった直後で頭が働かなかったこともあり
理解できなかったのです。

しかし、ああ、そういうことか・・・と
  つづく

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