老親と700キロ離れた一人っ子に起きたリアル(莉音)

一人っ子、遠方の両親が同時に倒れた。終末期医療・介護・死後事務・成年後見・「負」動産処分など。精神面や金銭面の話も書いていきます。時々脱線。どなたかの心に届きますように…

父が命懸けで「行くな!」と教えてくれた

#61 父が命懸けで「行くな!」と教えてくれた

「介護は親が最後に命を懸けてやる子育て」
こんな言葉を聞いたことがある

ある日、父の主治医から電話が

「炎症の度合いを表す値が
物凄く高い。重症の肺炎です
何が起こるかわかりません
何かあればすぐに電話しますので
待機していてください」

重体、覚悟した

その翌日
ある人が行うセミナーに参加する予定だった

しかし、それどころではない
父の看病をしているのは私だけなのだ
精神的にも
そのようなイベントに参加する気持ちにはなれない

主催者に欠席連絡をした
理由も詳細に述べて

すると
何と言われたと思います?

「出来ないことを出来るというな!」

耳を、いやメールなので目を疑いました
その人は福祉に関連する仕事をされています
こんな人がそんな仕事をしてもいいのでしょうか?

その言葉以外にも
信じられない言葉を投げかけられました

おそらくですが
この方、他の事でストレスが溜まっていて
ここぞとばかり、私をいじめたのでしょう
外面は物凄くいい人

典型的なモラハラ男です

また「東大話法」的な思考で
微妙に論点をずらして
「お前が悪い」と論破しようとしてきます

本当に頭のいい人は
論破しようなんてしないものです
論破よりも理解、寛容、そして互恵関係

大人のいじめも、子供のいじめも
根源はストレスが原因
そのストレスから生まれる怒りは
連鎖するんです

たとえば、学校でいじめられたお兄ちゃんが
家に帰って、そのストレスを
妹にぶつける

妹は、また別の所にストレスをぶつける
怒りは連鎖するんです

その人は、人の心がわからない人
説明をしても「言い訳だ」と取る人だと
思いましたが
(これもモラハラ男、あるあるです)

詳細に更に事情を「説明」
私に同感は出来なくても
つまり「私も~~だ」という同感は難しくても

「あなたはそうなんですね」という共感は
してほしいとは伝えました

しかし、今思えば
このタイプに共感を求めても無駄

後で知った事ですが
この方は近くに住むきょうだいも複数名いる
ご両親も高齢ながら病気1つしたことがない
このタイプが共感するには経験が不足している

更に今、その人の発言を振り返ると
尊大型のASDの傾向があったのかも知れません

よって、共感は無理でも
せめて相手の立場に立って欲しい
理解をして寛容になって欲しいと
伝えるほうがよかったのです

後でハッとしました

あ、父が
「その人とは関わるな」と教えてくれたのだと

私は人と人のご縁を大切にしたいと考えています
もし、この方のセミナーに参加して
ご縁があってビジネスパートナーになっていたとしても

後に必ずモラハラをされたり
嫌な気持ちになる事が起きたでしょうね

父が守ってくれたのだ
「行くな」と

「介護は親が最後に命をかけてやる子育て」
というよりも
命をかけて子供を守ってくれたのだ

その数年前
父は、自分が倒れる事で
私をA市に呼んでくれた
だから、私は母を看取る事が出来た

もし父があの時倒れなかったら
母はマンションの部屋で孤独死していた

父の事をよく思わなかった時期もあったが
脳の機能が衰えて寝たきりになっても
私の事を考えてくれていたのだと思いたい
親って、やっぱり凄い、ありがたい

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