老親と700キロ離れた一人っ子に起きたリアル(莉音)

一人っ子、遠方の両親が同時に倒れた。終末期医療・介護・死後事務・成年後見・「負」動産処分など。精神面や金銭面の話も書いていきます。時々脱線。どなたかの心に届きますように…

手元供養でも結構かかったなぁ・・・

#38 手元供養でも結構かかったなぁ・・・

葬儀が終わると
「これからのお話がありますので」と
恭しく、別室に呼ばれる。

今後の手続きが書かれた冊子。
人が死ぬと108の手続きがあると言われている。
私は、ある法律資格を持っているので
ある程度はわかっていた。

それに、父が倒れた事を聞いた時、
A市に行く新幹線の中で、これを読んでいたし。
https://amzn.asia/d/atzUekr

涙でほとんど読めなかったけれど。

葬儀屋でもらった小冊子には、
供養について何年後に、どんな供養をするか?
これについても書かれていた。

あら、葬儀屋さんご親切に
と思っていたら・・・・

仏具のセールスが!

「うちはマンションで狭い。仏壇を置く場所はない」と言えば、

過去帳、お鈴、小さな骨壺、お香立て・・・など、
手元供養の品々を勧められる。

過去帳と言うのは、浄土真宗独特のものなのか?
折り畳み式の写真立てのような感じ。

ここに亡くなった人の名前
法名浄土真宗では戒名ではなく法名
亡くなった日付を書くのである。

書くといっても、何かで書くのではなく、
彫刻のように刻むと言った方がいい。
漆器のような地のところに、それらが刻まれる。

結局、手元供養の品一式で、
6~7万ほどは取られた。高い!
下に敷く敷物も高かった。

まあ、仏壇を買うよりは安いか。

ところで、
仏具屋のセールスの女に、仏具屋に連れていかれたのだが・・・

この女、
やたら「変な話ですが・・」という枕詞を連発していた。
たとえば、過去帳をどれにするかで迷っていた時に、
「変な話ですが、今後、お父様も亡くなった時に、
お母さまの横に名前を刻むことが出来ます」

・・・って、それ今言うか?と思った。

もちろんセールスの女性には、
父も母と同時期に倒れて、父に関しては
まだ病状は安定しないということは伝えてある。

両親、同時に死なれたら、
一人っ子にとって、こんなに辛い事はないぜ。

一人が急逝、もう一人が寝たきりで病状先行き不安、
これだけでもダメージ大きいのにね。

言うにしても、「変な話ですが」という枕詞って
どうなんでしょ?
私なら言わないな。

「こんなこと言うのは心苦しいのですが」
「こんなご提案は、失礼かとは思うのですが」
かな?
言うとしたら、ですよ。

人の不幸に寄り添うお商売だから、
気を使うでしょう。
またストレスも溜まるでしょうね。

余談ですが、この女性の前職を聞いて、
あーなるほどなぁと思ってしまったのはナイショ。