老親と700キロ離れた一人っ子に起きたリアル(莉音)

一人っ子、遠方の両親が同時に倒れた。終末期医療・介護・死後事務・成年後見・「負」動産処分など。精神面や金銭面の話も書いていきます。時々脱線。どなたかの心に届きますように…

「莉音さまが、お父様の成年後見人にならないと・・・」

#69 「莉音さまが、お父様の成年後見人にならないと・・・」


何でお父さんの成年後見人になったの?
診断書見せて「お父さんは入院中だから来れない」じゃダメなの?
どうしたら成年後見人になれるの?
セイケンコウケンニンについて教えて?

5人以上の友人に訊かれたであろうか

私がある法律資格を持っている事もあるだろう
(資格を使って仕事はしていません)

成年後見人」この言葉も
世間の人にはまだ馴染んでいないのかも

父が倒れたとの知らせで
私の住むB市から700キロ離れた
A市へ向かった

私がB市へ戻ろうとしていた前夜
私の誕生日の夜に
母が倒れて
そのまま帰らぬ人となった

父は一命は取り留めたが
話も出来ず、半身まひ
胃ろうで気管切開
つまり意思表示も
契約書にサインも出来ない状態

そんな中
母の死後事務を進める必要があった

まずはお付き合いで入っていた
損害保険の代理店の人に電話した

これ、父がよく骨折していたので
父が仕事関係でお付き合いがあった
代理店を通して入ったのだが
母も一緒に入っていた

死亡時に200万出るとあったが
これはケガで死亡しないともらえない
こういうの
契約時にちゃんと説明しているのだろうか?

生前の会話から
おそらく母は勘違いしていたとみられる
私がしっかりしていれば・・・と悔やまれるが

以前母が葬儀などの話をしてきたときは
悲しくなって、そこまで話を進められなかった

母はケガで亡くなったわけではないので
満期返戻金がわずかに戻るだけ

しかし解約はしなければいけない

担当者に状況を説明する

「本来ならば配偶者であるお父様が
解約の手続きをしなくてはいけません
しかし、意思表示も出来ない
サインも出来ない状況ならば

莉音さまがお父様の成年後見人になって
手続きをしないと解約できません」

県民共済も同じ返事
のちに解約に行った信用金庫も同様であった

「お父さんの手にペンを握らせて
自分の手を添えてサインしてもらえばいいじゃん」

こう言われたこともある

しかし、これをやると
後々事実関係に整合性が取れなくなる恐れがある
絶対にやらないほうがいい

成年後見について、法的な知識はあった
被後見人(本人、つまり父)の状態により
補助、保佐、後見と3種類あることも

父の場合は
一番衰えている状態の後見という審判が下ることは確実

さて、家裁(家庭裁判所)に
申請書類を貰いに行かなければ

あれ?書類はA市で貰って
後見の審判を受けるのはB市の家裁でもいいのか?

などという疑問も湧いてくる

「A市の家裁ってどこにあるんだろう?」
母が倒れた時
救急外来に駆けつけてくれた
ボランティア仲間のOさんと
そんな話をしていると

成年後見人になるために家裁に提出する
分厚い書類が
近所にあるあそこでも
手に入る事を教えてくれたのである

つづく・・・

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